自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、東京第4検察審査会は20日までに、東京地検特捜部が政治資金規正法違反容疑で不起訴(嫌疑不十分)とした旧安倍派幹部の高木毅元衆院議員と、起訴猶予とした菅家一郎元衆院議員を「不起訴相当」と議決した。いずれも9月30日付。再捜査は行われない。
旧安倍派ではパーティー券の販売ノルマ超過分が議員側に還流されていた。自民などによると、高木氏側による政治資金収支報告書への不記載額は2022年分までの5年間で1019万円。菅家氏側による不記載額は計1289万円だった。
検審はいずれも「不起訴を覆す理由がない」と指摘した。