ガザ人質20人全員解放

パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスが拘束していた人質の引き渡しが始まったと報じられ、喜ぶ人たち=13日、イスラエル中部テルアビブ(共同)

 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザの停戦を巡り、イスラム組織ハマスは13日、生存する人質20人全員を解放した。イスラエル軍が発表した。イスラエルとハマスはトランプ米政権のガザ和平計画の「第1段階」に合意し、10日に停戦が発効。人質の解放で、2年を超える戦闘で6万7千人以上が死亡したガザの和平実現に向けて前進した。

 ハマスによるイスラエル奇襲で人質が拉致されてから約2年後の解放。停戦発効時の人質は遺体を含め48人だった。拘束中に死亡した人質の遺体も返還されることになっている。国際社会で恒久的な戦闘終結への期待が高まっている。

 トランプ大統領は9月29日、ガザ和平計画を発表し、イスラエルが同意したと表明した。ハマスは10月3日、条件付きで交渉の用意があると表明。8日にトランプ氏が第1段階の合意を発表した。イスラエル政府は10日、合意を正式に閣議で承認したと表明し、イスラエル軍は合意ラインまで部隊を撤収させた。

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