バンス氏、米反乱法発動に含み

バンス米副大統領(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】バンス米副大統領は12日放送のNBCテレビのインタビューで、連邦軍による暴動対応を例外的に認める反乱法の発動可能性に含みを持たせた。米中西部イリノイ州シカゴなどの都市を念頭に早急な治安対策が必要だと主張し、トランプ大統領が「あらゆる選択肢を検討している」と述べた。

 トランプ政権はシカゴに治安維持名目での州兵派遣を狙っているが、野党民主党所属のイリノイ州知事やシカゴ市長は派遣に反対。政権は連邦軍の投入をちらつかせつつ圧力を強めている。

 反乱法発動について、現時点ではトランプ氏が「その必要があるとは感じていない」とも付け加えた。

 イリノイ州のプリツカー知事は12日放送のABCテレビのインタビューで「暴動や反乱が起きなければ、反乱法は発動できない」と強調。「トランプ氏らは派兵し、特に民主党系の都市や州を軍事化したいだけだ」と批判した。

 反乱法は1807年制定。最後に発動したのは1992年のロサンゼルス暴動で、このときは共和党のブッシュ大統領(父)が共和党の地元知事から要請を受けていた。

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