【ナイロビ共同】ロイター通信は12日、アフリカの島国マダガスカルで、若者主導の反政府デモに軍の一部兵士が参加したと報じた。大統領府は「違法かつ強制的な権力掌握の試み」があったとしている。デモによる政情不安定化に伴い、ラジョエリナ大統領と軍の一部の間で権力争いが生じているとみられる。
ラジョエリナ氏は2009年に軍の支持を得て選挙を経ずに暫定政府の大統領に就任した。ロイターによると、当時ラジョエリナ氏を支援していた精鋭部隊の兵士が、停電や断水に反発する今回のデモに同調するよう呼びかけているという。
デモは9月下旬から続いており、国連によると少なくとも22人が死亡。