米中首脳会談取りやめ警告

トランプ米大統領=10日、ワシントン(AP=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は10日、中国によるレアアース(希土類)関連の輸出規制に反発し、今月末にも韓国で予定していた中国の習近平国家主席との会談を「実施する理由がなくなったようだ」と交流サイト(SNS)に投稿した。その後、ホワイトハウスで記者団に「中止はしていない」と語った。取りやめる可能性があると警告し、中国に揺さぶりをかけた。

 第2次トランプ政権で初の対面実施となる予定だった会談が中止されれば、米中関係の悪化に加え、トランプ氏の訪日を含むアジア外遊日程に影響する可能性がある。直前まで政治的駆け引きが続きそうだ。

 米中首脳会談は10月末に韓国で開幕するアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて調整されている。

 トランプ氏はSNSで、自身が仲介したパレスチナ自治区ガザの和平合意により「中東に平和が訪れた」タイミングで中国が輸出規制に関する書簡を世界各国に送付したと主張。「非常に不適切だ」と怒りをあらわにし、中国側の説明を求める考えを示した。

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