ガザ和平計画「第1段階」合意

トランプ米大統領(ゲッティ=共同)

 【ワシントン、エルサレム共同】トランプ米大統領は8日、イスラエルとイスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザ戦闘を巡る和平計画の「第1段階」で合意したと交流サイト(SNS)で発表した。ハマスは9日、戦闘の「終結」とイスラエル軍のガザ撤収などを定めた合意に達したと発表した。トランプ氏は、ハマスが全ての人質を「間もなく」解放し、イスラエル軍がガザの一部から撤収するとしている。7日で2年となったガザ戦闘は終結への重大局面を迎えた。

 2023年からの戦闘では、ガザ側死者が6万7千人を超え、人道危機が深刻化。国際社会のイスラエル批判は拡大の一途だった。今年6月のイスラエルとイランの交戦など中東の緊張が緩和されるかどうかも焦点だ。

 ハマスが拘束する人質は遺体も含め48人。イスラエルのネタニヤフ首相は声明を発表し、全人質が解放されるとして「イスラエル国家にとっての勝利だ」と主張した。ハマスは声明でトランプ氏らに、イスラエルに合意を確実に履行させるよう要求した。

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