弁護士、預かり金6億円を流用か

 神奈川県弁護士会は8日、小田原三の丸法律事務所(同県小田原市)の代表社員竹久保好勝弁護士(82)が、依頼者からの預かり金を事務所経費などに不正流用していたと発表した。計約6億円に上るという。一部の依頼者から返還の求めがあるが、応じられていない。同会は7日付で懲戒処分に向けた調査を綱紀委員会に請求した。

 同会によると、竹久保弁護士は遺産分割や遺言執行などに関し、預かっていた資金を依頼者に無断で別の口座に移していた。事務所の家賃や給料に充てていたとみられ、竹久保弁護士は「資金繰りが苦しかった」と流用を認めているという。

 同事務所の別の弁護士から「預かり金と預かり金口座の数字が違う」と相談があり発覚した。

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