非常に強い台風２２号は８日、東京・伊豆諸島に向かって北寄りに進んだ。気象庁は同日、伊豆諸島の７町村に暴風と波浪の特別警報を発表し、記者会見で「身の安全確保を」と呼びかけた。最大級の警戒が必要だ。９日朝にかけて最も接近し、昼前にかけて線状降水帯が発生し大雨となる恐れもある。
気象庁によると、高い海面水温などが影響し、想定以上に発達した。八丈島などは、これまでに経験のない記録的な暴風や高波になる可能性がある。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水、氾濫にも厳重な警戒が必要だ。政府は８日、首相官邸危機管理センターに官邸連絡室を設置した。
気象庁によると、特別警報の対象は利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村、八丈町、青ケ島村の７町村。東京都は、７町村への災害救助法適用を決めた。
伊豆諸島は９日は一部の建物が倒壊する恐れもある猛烈な風が吹き、雷を伴う猛烈な雨が降る所がある見込み。関東も非常に強い風が吹く所があり、海上は大しけとなりそうだ。