森友学園文書、4回目開示

開示文書を受け取り財務省を出る赤木俊夫さんの妻雅子さんの弁護団=8日午前

 学校法人「森友学園」への国有地売却に関する財務省決裁文書改ざん問題で、財務省は8日、2018年に改ざんを苦に自殺した元近畿財務局職員赤木俊夫さん=当時(54)=の妻雅子さん(54)側に4回目の関連文書の開示をした。同日午前、雅子さんらが財務省を訪れ、受け取った。

 弁護団によると、今回は俊夫さんや他の職員が手控えとして残したメールやメモの電子データなど約2万5千ページの開示を受けたという。記者団の取材に応じた雅子さんは「まずは夫のメールを見てみたい。夫がつらい思いをしていたことを知れたらいい」と語った。

 文書は計約17万ページあり、財務省は今年4月から2カ月おきに開示。これまでに財務省と森友学園側の交渉記録や、俊夫さん自筆のノートの写しなどが渡された。ただ森友学園の籠池泰典元理事長が安倍晋三元首相の妻昭恵氏との写真を示し交渉した記録など、政治家が絡んだ資料は欠番だった。

 改ざんについては、俊夫さんが生前残した手記などで、当時理財局長だった佐川宣寿氏の指示をうかがわせる記載があった。

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