「鉄腕アトム」などの名作で知られる漫画家、手塚治虫(1928~89年)の未発表作品を含む3本のネーム(下描き)が、手塚プロダクション内で見つかっていたことが7日までに分かった。ネームは低迷期の手塚が編集者に持ち込むために描いたとみられ、専門家は「『漫画の神様』の必死の努力がうかがえる」と評価している。
手塚プロによると、今年6月、資料の整理中に描き損じなどが入った二つの段ボール箱の中から発見。資料管理の責任者、田中創さんは「未発表作品のネームがこれほどまとまって見つかったのは初めて」としている。