週明け6日午前の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が大幅続伸し、取引時間中として初めて4万7000円を突破した。前週末終値からの上げ幅は一時2000円を超えた。高市早苗氏が自民党の総裁に選出され、財政拡張への期待から買い注文が膨らんだ。東証株価指数(TOPIX)も取引時間中としての最高値を更新した。
午前終値は前週末終値比2065円86銭高の4万7835円36銭。TOPIXは89・51ポイント高の3218・68。
4日に自民党総裁に選出された高市氏は、首相に指名される公算が大きくなった。高市氏は金融緩和を重要視しており、外国為替市場では日銀の追加利上げのハードルが上がるとの見方から海外との金利差が改めて意識されて円売りが広がり、対ユーロではユーロ導入後の最安値を更新した。
株式市場では高市氏が積極財政を掲げていることから、景気を下支えするとの見方が投資家心理を明るくし、ほぼ全面高となった。外国為替市場の円安傾向は自動車メーカーなど輸出関連銘柄に追い風となった。