【テヘラン共同】イランのアラグチ外相は5日、国際原子力機関(IAEA)と9月に結んだ核査察再開の基本合意は「もはや効力がない」と述べた。同国メディアが報じた。核問題を巡る対イラン国連制裁の再発動への対抗措置だとみられる。
アラグチ氏はIAEAとの協力体制に関し、今後正式に発表すると語った。イランの国防・外交の政策全般を統括する最高安全保障委員会(SNSC)は国連制裁が再発動された場合、IAEAとの協力を停止すると表明していた。
イランの核開発の完全停止を求める米国に対しては「双方に有益な交渉をするためであれば、外交の機会は生まれるかもしれない」とした。