【サンパウロ共同】ブラジルで人体に有害なメタノールが混入した酒を飲み死亡したり失明したりする事例が相次いでいる問題で、警察は3日、偽のラベルやキャップなど酒の偽造に使用される材料を供給し、混入酒の流通に関与した疑いで南東部サンパウロ州で男を拘束した。地元メディアが報じた。
パディリャ保健相は3日、疑い例を含め100件を超える被害の報告を受けていると明らかにした。被害者は最大都市サンパウロに集中していたが、首都ブラジリアや北東部ペルナンブコ州など各地に拡大。酒店で購入したジン、ウイスキーなどを飲んで中毒になったケースや、バーで提供されたカクテルを飲んで失明した例もある。