クマに襲われ1人心肺停止、宮城

クマ

 3日午後1時半ごろ、宮城県栗原市の山でキノコ採りのグループがクマに襲われたと110番があった。県警によると、グループは4人で1人がけがをし、1人が行方不明になった。地元消防によると、70代女性が心肺停止だという。県警が詳しい状況を調べている。

 県警は、行方不明者の捜索を3日は夕方で打ち切り、4日に再開する。4人は友人同士で、いずれも宮城県在住。このうち70代男性が「クマに襲われてけがをしている」と通報した。

 取材に応じたこの男性によると、3日午前9時ごろに山に入り、2人ずつに分かれて行動していたという。昼過ぎに男性が山を下りると女性が血を流して倒れており、もう1人がいなくなっていた。「爆竹を鳴らしたのにクマが出てきて驚いている。山に連れてきて悪かった」と唇をかんだ。

 現場は荒砥沢ダムの近くの山中。付近の道路には規制線が張られ、パトカーや消防車が駆けつけた。警察官らが集まり、物々しい雰囲気に包まれた。近くに住む猟友会に所属する男性は「人身被害はこの辺では聞いたことがなかった」と話した。

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