前橋市議会の全10会派は3日、小川晶市長が市幹部職員の既婚男性とホテルで複数回面会した問題で、速やかに出処進退を決断するよう要求する申し入れ書を小川氏に共同提出した。市民の不信と失望を招いたのに「説明責任を果たさず、説明も真実と受け止められていない」と批判した。文書を受け取った小川氏は「真摯に受け止める」と述べるにとどめた。
これに先立ち、各会派の代表者が申し入れ内容を断続的に協議した。10会派は最大会派の高志会、第2会派の前橋令明のほか、共産党、公明党、小川氏に近い「まえばし市民クラブ」と、五つの1人会派。
申し入れ書は、問題が「社会的現象に発展している」と指摘。小川氏の対応が市政の混乱と停滞につながっていると明記した。提出後、高志会の小曽根英明幹事長は記者団に「まずは出処進退をはっきりしてほしいと、どの会派もすぐ一致した」と語った。
小川氏はホテルで職員と10回以上会ったと認めた上で、男女関係を否定。10月2日の市議全員との会合後、市民の意見を直接聴き、出処進退を判断したいとの意向を表明した。