【カイロ共同】北アフリカ・モロッコで1日、若者を中心にした反政府デモが各地であり、南西部アガディール近郊では治安部隊の発砲で2人が死亡した。AP通信などが報じた。モロッコは2030年のサッカー・ワールドカップ(W杯)をスペインなどと共催することが決まっており、デモ参加者はスタジアム建設などの巨額投資を批判し、教育や医療の充実を求めた。
同様の反政府デモがここ数日、続いていた。内務省は1日、デモの一部が「過激化している」と主張し、これまでに400人以上を拘束したと発表。今後も必要な措置を取るとしている。治安部隊は発砲について「正当防衛だ」と説明した。