外食企業、ビール調達を切り替え

アサヒグループホールディングス本社

 アサヒグループホールディングス(HD)のサイバー攻撃被害を受け、外食企業では2日、ビールの調達を他メーカーに切り替える動きが出てきた。アサヒのシステム障害は復旧のめどが依然立っていない。事態が長期化すれば業績面への打撃は避けられず、原因究明を急いでいる。

 全国に約230店舗を持つ丸源ラーメン(愛知県豊橋市)はアサヒビールから生ビールや瓶ビール、ノンアルコールビールが入荷せず、在庫が尽き次第、他社から仕入れる方針だ。レモンサワーやハイボールはなくなった時点で客への提供をやめる。

 和食店の木曽路(名古屋市)も「生ビールを瓶ビールにしたり、他社製品に換えたりして対応している」と説明。サントリーの「ザ・プレミアム・モルツ」やキリンビールの「一番搾り」を店舗ごとに選ぶという。

 焼き肉店「牛角」などを展開する外食大手コロワイドは、アサヒだけからビールを調達しているが「現状では欠品はなく、注文の制限もかけていない」と話す。

 システム障害は9月29日に発生。受注・出荷作業が止まり、多くの工場でも2日時点で生産を停止中だ。

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