第三者調査求める決議可決

県警科捜研の元職員によるDNA型鑑定不正を巡り、決議案を採決する佐賀県議会=2日午前

 佐賀県議会は2日の本会議で、県警科学捜査研究所(科捜研)元職員によるDNA型鑑定の不正に関し、県警に対し、独立性のある第三者による調査を求める決議を全会一致で可決した。日弁連や県弁護士会が第三者機関による調査を求めている一方、県警は外部の調査は不要としている。

 決議は「刑事司法制度の信頼を根底から揺るがし、県民に深刻な不安と不信を与える重大な事案」と指摘。県警が不正を7年以上も見逃したことについて「内部管理の甘さ、組織としてチェック体制の不備」が明らかになったと批判した。

 発覚後の情報公開についても「丁寧さを欠き不十分であったことは、極めて深刻だ」と難じた。

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