【ワシントン共同】トランプ米大統領は29日、ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と会談した。終了後の共同記者発表でパレスチナ自治区ガザでの戦闘終結や戦後統治に関し、米政権が新たに公表した20項目の包括的な和平計画でイスラエルと「合意した」と表明した。計画はイスラエルとイスラム組織ハマスが合意すれば即時停戦する内容。ハマスが拒否すれば、ハマス壊滅を目指すイスラエルを支援すると警告した。ハマスの対応が焦点となる。
ガザの戦闘は10月7日で開始から2年。ガザ側死者は6万6千人を超え、人道危機も悪化する中、トランプ氏の思惑通りに和平が実現するかどうかは不透明だ。中東の衛星テレビ、アルジャジーラは、ガザ停戦交渉を仲介するカタールとエジプトがハマスに米計画を伝達したと報道。ハマスは検討すると回答した。
トランプ氏は記者発表で、計画について「持続的で長期の平和に資する」と意義を強調し「ハマスは今こそ計画を受け入れる時だ」と訴えた。