10年でさびだらけ、使用中止に

柱や手すりなどがさびつき、使用中止となった「今泉浜津波避難タワー」=12日、千葉県匝瑳市

 九十九里浜に面した千葉県匝瑳市の沿岸近くに整備された「今泉浜津波避難タワー」が、完成からわずか10年でさびだらけになり、安全性に問題があるとして市が使用を中止した。耐用年数を31年と見積もっていた市は「明確な原因は特定できていない」としている。建て替え費用には1億円超が見込まれ、市が対応に追われている。

 タワーを9月中旬に訪れると柱や手すりなど全体がさびつき、周辺は「立ち入り禁止」のロープで封鎖されていた。入り口には「使用できません」と赤い文字で書かれ、北方向への避難を促す看板が立つ。

 タワーは東日本大震災の津波被害を受け、国の復興交付金を活用して2015年に7830万円で建設された。

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