環境省、ライチョウ放鳥事業完了

長野県の中央アルプス・駒ケ岳で確認されたニホンライチョウ=27日(環境省提供)

 環境省は29日、特別天然記念物で絶滅危惧種のニホンライチョウを長野の中央アルプスに放す事業を完了したと発表した。同日に8羽を駒ケ岳に放した。野生復帰が目的で2021年度に始まり、これまで約70羽を放鳥している。

 環境省の福田真専門官は、中アでの個体数が一定程度増えたとの認識を示し「今後は維持されるか確認していく。成功すれば希少種保護にとって大きな一歩になる」と話した。

 本年度は4回にわたり、成鳥とひな計19羽を放鳥。個体はそれぞれ那須どうぶつ王国(栃木県那須町)と大町山岳博物館(長野県大町市)、茶臼山動物園(長野市)、いしかわ動物園(石川県能美市)で飼育されていた。

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