東京証券取引所の元社員=有罪確定=が絡むインサイダー取引事件で、金融商品取引法違反罪に問われた元社員の父親細道正人被告(59)の控訴審判決で、東京高裁は25日、懲役1年6月、執行猶予3年、罰金100万円、追徴金約2116万円とした一審東京地裁判決を支持し、被告の控訴を棄却した。
被告側は控訴審で、量刑が重すぎて不当で、追徴金を減額すべきだと主張したが、細田啓介裁判長は、追徴金減免を認めるのは例外的だと指摘。被告は減免すべきケースでないとした地裁判決に裁量の逸脱はないと判断した。