東京電力福島第1原発事故で一時全町避難となった福島県大熊町の吉田淳町長は25日、町内に建設予定の商業施設で来年10月2日にスーパーマーケットが開業すると発表した。2011年3月の事故後、スーパーの開店は初めてとなり、買い物環境の改善に伴って住民の帰還や移住・定住の推進が期待される。
店を運営するのは福島県いわき市に本社があり、茨城県でもスーパーを展開する「マルトグループホールディングス」。売り場面積は約2千平方メートルを予定し、生鮮食品や総菜のほか、家庭用医薬品なども充実させる。
25日は建設予定地で工事の安全を祈願する神事があり、吉田町長らによるくわ入れが行われた。