消費者安全調査委員会(消費者事故調)は25日、屋内で開催される音楽イベントで入退場などの混雑時に事故が起きる危険性が高くなっているとして、被害防止に向けた調査を始めると発表した。収容人数が1万人を超す大規模施設を主な対象に、現状や必要な安全対策を分析し、イベント関係者に対応を促す狙い。
消費者事故調によると、昨年のあるライブで、開始前に通路が混み合って観客がひしめきあい、悲鳴が上がる状況が30分程度続いたとの申告が寄せられた。ドミノ倒しで数十人の死者が出た可能性もあったとしている。
近年、音楽やイベント関連の市場規模は成長が著しく、既に新型コロナウイルス禍前を上回っている。