スマホ2時間条例成立、全国初か

開かれた愛知県豊明市議会の本会議=22日午前

 仕事や勉強時以外の自由時間でスマートフォンやゲーム機などの使用を1日2時間以内を目安とするよう住民に促す条例が22日、愛知県豊明市議会で賛成多数により可決、成立した。10月1日施行。スマホなどの過剰使用防止を目的とし、小学生以下の使用は午後9時まで、中学生以上は午後10時までとすることも求めている。罰則はない。全住民を対象に使用時間の目安を示した条例の制定は全国初とみられる。

 スマホ利用のあり方に一石を投じた形だが、市民などから「なぜ役所が決めるのか」といった批判が相次いでいる。小浮正典市長は条例成立後、記者団に「一律2時間、ではなく目安。睡眠時間を十分確保して使ってほしい」と強調。施行後、睡眠時間の変化や家庭内のルール作りに関し定期的に住民アンケートを実施する考えも示した。

 条例はスマホなどを生活必需品と認める一方、動画視聴などによる過度な使用は睡眠時間の減少など健康面に加え、家族の会話が短くなるといった生活面に影響を及ぼすと指摘した。

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