米大統領の訴状「冗長」で無効

 【ニューヨーク共同】トランプ米大統領がニューヨーク・タイムズ紙の記事などで名誉を毀損されたとして損害賠償を求めた訴訟で、南部フロリダ州の連邦地裁は19日、トランプ氏の85ページにわたる訴状が「冗長な羅列」で不適切だとして無効とした。28日以内に訴状を40ページ以下に修正して提出することを許可した。

 トランプ氏は15日に提出した訴状で、同紙の記事と出版社ペンギン・ランダムハウスの書籍がトランプ氏の知名度や父親の遺産などに関する虚偽の記述で自身の名誉を傷つけたとし、150億ドル(約2兆2千億円)以上の損害賠償を求めた。

 地裁の判事は訴状の大半が名誉毀損の核心部分ではなく「不適切で許容できない」と指摘。「訴状は宣伝用のメガホンでも、政治集会の演説の舞台でもない」とし、事実に基づく簡潔な内容であるべきだと強調した。

 トランプ氏は批判的なメディアに対する圧力を強化。少女らへの性的虐待罪で起訴され自殺した富豪と自身の関係を報じたウォールストリート・ジャーナル紙を7月に提訴した。

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