国税庁は19日、机をたたくなど複数の部下にパワーハラスメントに当たる不適切な言動を繰り返したとして、前仙台国税局長の馬場健氏を減給10分の2(3カ月)の懲戒処分とした。同日付で馬場氏を財務省大臣官房付、10月1日付で後任の仙台国税局長に谷口真司国税不服審判所次長を充てる人事も発表した。
馬場氏は7月1日、局長に着任。同28日付で国税庁長官官房付に更迭されていた。地方の国税局長がパワハラで処分されたのは初という。
同庁によると、馬場氏は職員に「俺が話しているときにしゃべるな」「何で俺の意図をくんで仕事ができないのか」と発言。右手の指数本でテーブルの端を大きくたたき威圧した。