山口県の村岡嗣政知事は19日、米空母艦載機による陸上離着陸訓練(FCLP)を米軍岩国基地の敷地外から視察し「中止要請にもかかわらず実施され遺憾だ。二度と実施されないよう強く求める」と述べた。
17日からの訓練は日中と夜間に行われており、村岡氏は福田良彦岩国市長とともに午後1時半から約30分間、滑走路北側の堤防などで視察した。
F35Cステルス戦闘機などが滑走路を空母に見立てて着地し、すぐに離陸する「タッチアンドゴー」をする様子を双眼鏡で確認。機体は「バリバリ」と爆音を立てて上空を通過し、エンジン音を響かせて旋回すると、地面が小さく震えた。
10分間に10機近くが頭上を通る場面もあった。