佐賀県警科学捜査研究所(科捜研)の元職員=懲戒免職=によるDNA型鑑定の不正を受け、警察庁が鑑定作業に関して、複数人によるチェックを指示する通達を全国に出したことが18日、同庁への取材で分かった。
客観証拠を重視する現在の刑事司法の中で、同県警科捜研の鑑定不正は科学捜査への信頼を損ないかねず、警察庁は再発防止へ鑑定作業の厳格化を進める方針。
同県警などによると、元職員は2017年6月からの7年超で、実際には鑑定を行っていないのに鑑定書で実施したように装ったり、鑑定結果に関する日付改ざんをしたりしていた。