金星探査機「あかつき」引退

金星探査機「あかつき」のイメージ(JAXA提供)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は18日、金星探査機「あかつき」の運用を終了したと発表した。2010年に地球を出発し、15年からは金星を周回しながら大気の観測データを取得、地球以外の惑星を周回する日本初の探査機となった。24年に探査機との通信ができなくなり、復旧を試みたが果たせなかった。

 金星は分厚い大気に覆われ、自転速度をはるかに超える高速の風が吹いている。あかつきは、地球では見られないこの不思議な風「スーパーローテーション」が起きる原因の解明を目指した。観測を通じ、上空にある硫酸の雲で発生する波など、高速の風を維持する要因が見えてきた。

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