「頭突き恐竜」世界最古の化石

発見されたパキケファロサウルス類の頭部の化石。右は上面(研究グループ提供)

 分厚く頑丈なドーム状をした特徴的な頭で「頭突き恐竜」の名を持つ恐竜、パキケファロサウルス類の世界最古の化石を発見したと、岡山理科大などのグループが17日付の英科学誌ネイチャーに発表した。全身の骨格が残るまれな化石で、新種と認定。特徴であるドーム状の頭がより古い時代からあったことが分かり、進化の過程を解き明かす鍵になるとしている。

 グループによると、2019年にモンゴル・ゴビ砂漠の白亜紀前期(約1億1千万年前)の地層で発見。従来の化石は約8千万~約6600万年前の白亜紀末期のものが多く、最古のものと比べ少なくとも約1400万年さかのぼったという。

 推定体長は1メートル。後頭部がでこぼこしておらず、下顎の一番前の歯が小さい、しっぽを覆う腱が特殊な形―など従来と異なる特徴があることから新属新種と判断。「ドーム頭の恐竜の起源にして、尊い宝」を意味する「ザヴァケファレ・リンポチェ」と命名した。

 パキケファロサウルス類は、ドームを「配偶者をめぐる闘い」などの社会的、性的なアピールに使っていたとされる。

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