通訳、翻訳は「AIで代替可能」

米マイクロソフトのロゴ(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】通訳や翻訳は生成人工知能(AI)で代替できる―。米マイクロソフト(MS)がAIの利用データ約20万件を分析、調査した結果を17日までに公表した。情報収集や文書作成を得意とするAIと人間の仕事が置き換わる可能性があるが、MSは「AIとの重複度が高くても職業が直ちに消滅することはない」とした。

 2024年1~9月、MSの対話型生成AIサービス「コパイロット」を使う米国人の利用データを匿名化して調べた。職業別にAIとの相性の良さを算出し、通訳や翻訳業務の98%をAIが代替可能と判定した。対話を重視する記者やアナリスト、営業職、カスタマーサポートなどもAIが代替できる割合が高かった。

 一方、物理的に細かい作業が必要な塗装の職人など約40職種は割合が低かった。口腔外科医や看護助手、客室清掃員などは、現状のAIでは代替困難とした。

 米国では、約4割の人が職場や家庭でAIを活用しているとされる。AI普及を理由に採用を凍結したり人員削減を進めたりする企業もあり、功罪を指摘する声も出ている。

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