災難や不浄を取り除く「火の神」「かまどの神様」として古くから信仰を集めてきた和歌山県橋本市の光三宝荒神社で13日夜、恒例の「献灯祭」が営まれた。参拝者が約1万本のろうそくをともし、静寂に包まれた境内は淡くオレンジ色に照らされた。
神仏習合の祭りで、神事と法要の後「家内安全」などの願い事が書かれた約120基の紙灯籠が信者らの手で境内の棚板に並べられ、参拝者は本殿で灯明から手元のろうそくに点火。燭台に立て並べ、諸願成就を祈った。
創建から900年以上の歴史があり、日本三大荒神の一つとされる。菅原成典管主は「SNSなどで工夫し、若い世代にも神社を周知していきたい」と語った。