米国にカタール空爆通知遅らせる

9日、カタールの首都ドーハでイスラエル軍の攻撃の瞬間を捉えた監視カメラ映像(ゲッティ=共同)

 【ドーハ共同】米CNNテレビは11日、イスラエル軍がパレスチナのイスラム組織ハマス幹部を狙ってカタールで実施した空爆を巡り、イスラエル側がトランプ米政権への通知を意図的に遅らせたと報じた。米政権から連絡を受けたカタール政府がハマスに知らせる可能性があるとして、事前に情報が漏えいすることを懸念したとみられる。

 米メディアによると、トランプ大統領は9日にイスラエルのネタニヤフ首相と電話した際、不意を突かれたことへの「深い憤り」を伝達。ネタニヤフ氏は「攻撃するわずかな機会があったので利用した」と説明した。

 カタールの首都ドーハにはハマス政治部門の拠点があり、ハマス幹部らは空爆された建物で米政権が示したパレスチナ自治区ガザの停戦案を協議していたとされる。

 ハマス報道官は11日、イスラエル軍の空爆でメンバー5人が犠牲になった後も、ガザ停戦交渉で要求する条件は「変わらない」と述べた。空爆は「イスラエルが合意を拒否し、妨害している証左だ」として批判した。

最新記事
厚労相、物価高で経営逼迫の病院支援検討
天皇ご一家、長崎到着
高金利貸し疑い、暴力団幹部逮捕
三井化学、大牟田工場の設備再稼働
天皇ご一家、長崎到着