富士山(3776メートル)の登山道が10日、冬季閉鎖された。山梨、静岡両県の計4ルートで、期間は来年7月ごろまで。吹雪による遭難などを未然に防ぐ狙いがある。
10日午後5時ごろ、静岡県の富士宮ルートでは小雨が降る中、作業員が6合目の出入り口に「通行禁止」と書かれた看板を設置した。
静岡県は今年の登山シーズンから1人4千円の入山料徴収と午後2時以降の入山規制を始めた。山梨県も、通行料を2千円から4千円に引き上げるなどした。
一方、閉鎖期間での遭難事故が後を絶たない。思い付きによる登山に加え、滞在日数が限られる外国人観光客が諦めきれずに登る例が多いという。