ポーランド、ロシア無人機を撃墜

10日、ロシアによる領空侵犯を受けて開かれたポーランド政府の会合に出席する軍幹部ら=ワルシャワ(ロイター=共同)

 【キーウ共同】ポーランド軍は10日、ロシアがウクライナを攻撃した際、ポーランド領空を侵犯したロシア無人機を撃墜したと発表した。「国民への現実的な脅威だ」と指摘。ロシアのウクライナ侵攻で、ポーランドがロシア無人機を撃墜するのは初めて。自国や北大西洋条約機構(NATO)加盟国の軍用機が緊急発進した。

 ロイター通信によると、ポーランドのトゥスク首相は、領空侵犯が19件あり、大部分がロシアの同盟国ベラルーシから侵入したと明らかにし、3機を撃墜したと述べた。「大規模な挑発行為だ」と非難し、NATOに緊急の協議を要請した。

 ウクライナメディアによると、ポーランドに加え、オランダやイタリアの軍用機が出動。ウクライナのゼレンスキー大統領は「欧州の戦闘機がロシアの兵器を撃墜したのは重要だ」と述べた。

 欧州連合(EU)のカラス外交安全保障上級代表は、領空侵犯は「偶発的ではなく意図的なものだったとみられる」と非難した。EUのフォンデアライエン欧州委員長も「向こう見ずで、前代未聞だ」とロシアを強く批判した。

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