放火焼死男性の弟「なぜ恨みを」

 北海道北広島市の自立支援施設に放火して男女2人を焼死させたとして、殺人と現住建造物等放火の罪に問われた元入居者の無職荻野正美被告(70)の論告求刑公判が10日、札幌地裁で開かれた。検察側が論告に先立ち、施設の管理人だった被害男性の弟の供述として「誇らしげに支援事業に従事していた兄が、なぜ恨みを買ったのか分からない」との内容を朗読した。

 被告は初公判で起訴内容を認める一方、弁護人は心神喪失状態だったとし無罪を主張している。

 起訴状によると、22年9月30日、管理人の男性=当時(71)=を殺害しようと考え、灯油をまいて施設を全焼させ、男性と女性入居者=当時(51)=を殺害したとしている。

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