台風15号の通過に伴い静岡県牧之原市で5日に起きた突風について、気象庁は6日、複数発生した可能性があると明らかにした。職員を現地に派遣し、突風をもたらした現象を調べている。県によると、重傷者は6人となった。県内では60棟の建物が全半壊の被害を受けた。隣接する吉田町などを含め1万戸以上で停電が続き、冷房のない厳しい暑さの中、住民は復旧作業に追われた。
一方、気象庁は、5日に激しい突風が発生し車2台が横転した茨城県日立市の現場にも職員を派遣し、当時の状況を調査している。
気象庁によると、静岡県では5日、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で大気が不安定になり、活発な積乱雲が発生した。牧之原市では複数箇所で突風被害があったとみられる。突風が竜巻だったかどうかについて調べている。
市内では、裂傷や骨折などで4人が重傷を負った。他に20人が割れたガラスの破片などで軽いけがをした。吉田町では屋外作業中の男性2人の頭や肩に物が当たり重傷を負った。