ハワイ便遅れ機長、過去にも飲酒

羽田空港に駐機する日航機

 日航国際線の機長が乗務前に飲酒しハワイ発の3便が遅れた問題で、同社は4日に記者会見を開き、この機長が過去に複数回、滞在先で飲酒し、発覚を防ごうと検知器の設定日時を変更していたと明らかにした。同社で飲酒不祥事が相次ぎ、パイロットは滞在先で全面禁酒とする社内ルールが定められた昨年12月以降も、機長は飲酒を繰り返していたという。

 中川由起夫常務は記者会見で「ご迷惑をおかけした皆さまに心よりおわび申し上げる」と謝罪。事態を重く受け止めているとして、機長を厳正に処分する考えを示した。

 日航によると、機長は64歳の男性。現地時間の8月27日午前、往路便でホノルルに到着し、ホテル近くのコンビニで買った568ミリリットルのビールを同日午後2時半ごろまでに3本飲んだ。社内調査に「これくらいなら大丈夫という経験値、判断基準で飲んでしまった」と話したという。

 関係者によると、機長は過度な飲酒傾向のある「要注意者」として社内のリストに記載され、問題が起きる直近の面談で飲酒を控えるよう指導されていた。

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