ハマス停戦交渉再開に意欲

トランプ大統領=6月(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】トランプ米大統領は3日、自身の交流サイト(SNS)で、パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスに対し、人質20人をすぐに解放するよう要求し、応じれば「事態は急変するだろう」と投稿した。これを受けてハマスは、イスラエルが拘束中のパレスチナ人と人質の身柄交換を含む包括的合意を議論する用意があると主張。中断している停戦交渉再開に向けた意欲を示した。

 停戦交渉を巡り、ハマスは60日間の停戦案や人質の段階的解放に同意したが、イスラエルのネタニヤフ首相は人質全員を一度に取り戻す包括的合意を目指すとしており、交渉は中断したままになっている。

 イスラエル軍がガザの中心都市、ガザ市制圧に向けた攻勢を強め、ハマスに圧力をかける中、イスラエルではガザ市制圧計画が人質の命を危険にさらすとして政府に停戦を求めるデモが活発化している。エルサレム中心部では3日、デモ隊が一時、路面電車の通行を阻止し、警官隊が放水車などで対応した。

 ガザ保健当局によると、戦闘開始後のガザ側死者は6万3千人以上、負傷者は16万人以上。

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