【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナ南部オデーサ市で3日、姉妹都市提携を結ぶ横浜市と国連開発計画(UNDP)、日本政府の支援により修復した保育園の再開式典が開かれた。式には日ウクライナの関係者が出席し、園児が笑顔で踊りを披露した。
再開したのは、市内の第141保育園。侵攻前は約120人の園児を受け入れていたが、2023年6月の砲撃による爆風で窓や屋根、ベランダが破損し、閉園を余儀なくされた。UNDPが日本政府の支援で今年3月に建物の修復工事に着手、8月に工事を終えた。
再開式には民族衣装を着た園児たちも姿を見せた。オンラインで出席した横浜市の佐藤広毅副市長は「未来を担う子どもが学び、遊ぶ場が再び笑顔で満たされることは、平和への確かな一歩となる」とあいさつした。
オデーサのトルハノフ市長は「わたしたちは勝利を信じ、子どもを攻撃から守ることに全力を尽くしている。日本の友人の支援に心から感謝する」と述べた。
横浜市とUNDPは9月末までクラウドファンディングも実施中。