全国唯一の財政再生団体の北海道夕張市が、借金返済のため続けてきた市職員の給与の一律5%削減を2027年3月で終了し、同年4月から元の水準に戻す方針であることが1日、市への取材で分かった。26年度中を見込んでいる借金完済に合わせ、職員の採用につなげる狙い。国と道も理解を示しているという。
削減は市の財政再建計画に基づき07年度から実施している。当初の削減幅は職階や年齢ごとに異なり全体で平均3割だった。その後段階的に縮小し、23年度からは一律5%減だが、依然として全国の市町村で最も低い水準。就職先として敬遠される一因にもなっているという。