段差解消の駅ホーム、4千カ所に

改良工事が完了し、車いすの乗客が駅員の介助なしでも乗り降りできるようになった東海道新幹線の東京駅ホームの一部=2021年6月

 国土交通省は2030年度末までに、鉄道車両との段差や隙間を小さくしたホームを4千カ所に増やす方針だ。車いす利用者らが乗り降りしやすいようにするためで、23年度末時点の約2千カ所に比べて倍増となる。バリアフリー法に基づく基本方針を改正し、目標として掲げる。

 国交省は指針で、段差3センチ、隙間7センチをバリアフリー化の目安と示している。介助がなくても乗降できるよう求める利用者の声に応える。

 1日当たりの利用者数3千人以上の駅などでは、ホームドア設置を原則とし、視覚障害者らの転落防止につなげる。車いすで通行できる幅の広い改札機の設置も進める。

 バスターミナルは、段差解消などを求める対象を「1日の利用者が3千人以上の施設」から「2千人以上の全施設」に広げる。都市部に加え、地方部での対策を急ぐ。

 利用者2千人以上の旅客船ターミナルでも、点字ブロックや音声案内などの導入を進める。利用者が多い一方、鉄道で行き来ができない地方空港では、リフトやスロープが付いた連絡バスの割合を23年度末時点の41%から60%に引き上げる。

最新記事
為替相場 5日(日本時間5時)
台風情報=気象庁(位置)
和歌山県竜巻注意情報 第7号=気象庁発表
宮城県記録的短時間大雨情報=気象庁発表
大阪府竜巻注意情報 第2号=気象庁発表