大阪・関西万博のイタリア館で31日、ラファエロの師匠として知られるルネサンス期のイタリア画家、ペルジーノの「正義の旗」の展示が始まった。10月の閉幕まで公開される。イタリア館によると、この作品が同国外で展示されるのは初めて。
1496年の制作で、縦約2・2メートル、横約1・4メートル。絵の上部に踊る天使たちに囲まれた聖母子が、その下に祈りをささげる聖フランチェスコらが描かれている。
所蔵しているウンブリア国立美術館の学芸員ベルスカ・ピキャレッリさんは、この日開かれた除幕式で「ペルジーノはウンブリア州が輩出した最も著名な画家の一人。彼の創造性を堪能してほしい」と語った。