石破茂、インドのモディ両首相は29日、官邸で会談し、インドへの民間投資を10兆円規模とし、双方の人材交流を5年間で50万人以上に増やす目標で合意した。インドで建設中の高速鉄道事業を巡り、JR東日本が開発を進める新幹線の新型車両「E10系」や日本式システムの導入に向けた協力で一致。半導体といった重要物資の安定供給に向けた協力枠組み「経済安全保障イニシアチブ」新設を確認した。
両首脳は安全保障協力や経済連携の強化、人的交流を優先分野として協力を進めるとした共同声明を発表。今後10年の具体的な協力の方向性を示す「共同ビジョン」も策定した。
石破首相は会談後の共同記者発表で「日印はインド太平洋地域において法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持し強化する責任を共有している」と強調。モディ氏は「日印の連携は極めて重要性が高く、世界の平和と安定にとっても重要だ」と述べた。
共同声明では、中国の海洋進出を念頭に、東・南シナ海の状況への深刻な懸念と力や威圧により現状変更を試みる一方的な行動に強い反対を表明した。