福岡県直方市の建物修繕工事で業者側に便宜を図り25万円相当の物品を受け取ったとして、収賄罪に問われた元市職員森健悟被告(43)に、福岡地裁は28日、懲役1年6月、執行猶予3年、追徴金2167円(求刑懲役1年6月、追徴金2167円)の判決を言い渡した。森喜史裁判長は「利欲目的で犯行を繰り返した。規範意識の鈍麻は顕著だ」と述べた。
判決によると、2020年6月下旬~24年4月中旬ごろ、業者選定などで有利に取り計らい、謝礼として9回、電動工具などを受け取った。今年6月に懲戒免職された。