埼玉県行田市で下水管の点検中、男性作業員4人がマンホールに転落し死亡した事故で、市は26日、点検を委託していた三栄管理興業(さいたま市)から契約解除の申し出があったと発表した。申し出は22日付。行田市は工期の29日までに契約解除の手続きを終わらせる予定で、点検の再委託先や完了時期は検討中という。
同社は解除理由について、事故で現場責任者が亡くなるなどした影響で安全管理体制が十分に取れず、作業継続が困難になったとしている。
行田邦子市長は26日、事故後初めて記者会見し「発注者として重く受け止める。再発防止に努める」とする一方で「契約内容も事故後の対応も、適切だったと考える」と述べた。