全国知事会は26日、東京都内で会議を開き、長野県の阿部守一知事を新会長に選んだ。宮城県の村井嘉浩知事の会長任期満了に伴う選挙に、阿部氏以外の立候補はなく、無投票で決まった。阿部氏は所信表明で「現場に軸足を置いた知事会が結束し、日本の変革をリードしていきたい」と意気込みを語った。任期は9月3日から2年間。
阿部氏は会議後の記者会見で、過度な人口一極集中が災害リスクを高めるとして、調和の取れた国土の在り方を議論する必要性に言及。外国人政策では「排外主義的な立場は取らない」とし、多文化共生に向けた国の支援強化を求めた。
阿部氏は総務省出身。