「コメは買ったことがない」との失言で5月に農相を更迭された江藤拓衆院議員が、自民党の新組織「農業構造転換推進委員会」の委員長に就任することが26日、分かった。農林族の中心として復権をうかがうが、有権者の反発も予想される。
26日の農林役員会で了承された。新組織では、水田活用直接支払交付金の見直しや、農業構造転換に向けた別枠予算の獲得などを議論する。9月にも始動する見通し。
江藤氏はコメ価格が高騰していた5月、「コメは買ったことがない。売るほどある」と発言し、辞任に追い込まれた。地元の自民党宮崎県連会長の職も退いたが、7月の参院選では宮崎選挙区で自民の現職候補が敗れる結果を招いた。