特捜取り調べ、一部不適正と認定

元参院議員の大野泰正被告

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪で元参院議員大野泰正被告(66)=旧安倍派=と共に在宅起訴された当時の秘書(62)に対する東京地検特捜部の取り調べについて、最高検が一部を「不適正」と認定したことが26日、関係者への取材で分かった。

 検察の取り調べを巡っては、近年相次いで不適正事案が表面化しており、捜査の在り方が改めて問われそうだ。

 関係者によると、問題になったのは秘書だった岩田佳子被告の取り調べで、録音・録画(可視化)が実施されていた。

 他地検から特捜部に応援として派遣された男性検事は岩田被告の弁解に対し、外国人を引き合いに「日本の法律に不知ですみませんと反省してもらいたい。あなただけが争っているつもりで滑稽だと思う」などとやゆするような発言をしたという。

 特捜部は昨年1月19日、大野、岩田両被告が共謀し、2018~22年分の大野被告の政治団体「泰士会」の政治資金収支報告書に、安倍派からの寄付計約5100万円を記載しなかったとして在宅起訴した。

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